医師が留学することにはどんなメリットがあるのでしょうか。今回の記事では、医師の海外留学に関するよくある質問をピックアップしました。医師留学に興味がある方、これから渡航する方も、ぜひ参考にしてみてください。
■一番は「キャリアアップ」
医師に限らず、コミュニケーション力が高まる、視野が広がる、異文化への理解が深まるなど、海外留学のメリットは沢山あります。医師の場合は、一番は「キャリアップ」だと思います。「国際的に活躍できる医師になれる」「最先端の研究環境で学ぶことができる」「フレキシビリティ（多様性の受け入れ）」など、海外留学にはさまざまなメリットがあります。グローバルな現代においては、医学も国内だけで簡潔させることは困難であり、国際性が求められています。海外留学によって実力を付け、成長できることが大きなメリットだと言えるでしょう。
■ネックとなるのは「生活面」
実際に海外留学した医師によると、やはり生活面でのストレスが大きなデメリットとしてあるようです。英語力によっては、言葉が通じないこともストレスになるようです。また、治安などにも注意が必要です。アメリカの都市は数ブロックで治安ががらっと変わるので、住む予定の地域やその周囲を事前によく調査しておくほうが得策でしょう。
■若手が多いが、チャンスは誰にでも
大学院卒業後や、初期研修終了後２〜４年以内に留学するケースが多いようです。30代前後の若い世代はもちろん、40代以上の医師が海外留学に挑戦することもあります。チャンスや熱意があれば、年齢を問わず医学留学することができます。
■主流はアメリカ
研究分野や研究目的によって異なりますが、医師の留学先として主流となっているのは、アメリカです。アメリカは、世界で最も研究費用が豊富です。多くの研究施設や有力ジャーナルがアメリカを拠点としているため、やはり研究環境に恵まれています。アメリカには、医学部や臨床研修に必要な教育のゴールが明確に定められています。そのため、卒業大学や所属ではなく、実力を評価する標準的なシステムによってキャリアが決まります。こうしたシステムの中で学べると実力や自信につながるでしょう。
他にも、様々な国の人が集まっている環境と、英語圏であることもあ留学先としてのメリットと言えます。他にも、上司や同僚、先輩が過去に留学した国を選ぶと状況も把握しやすく、スムーズに事が運びやすいというメリットがあります。
まず留学先を探す段階では、医学留学を支援する団体やプログラムなどを探し、履歴書を作成して応募します。推薦状が必要な場合は依頼しましょう。留学先決定後は、パスポート、ビザ、予防接種、歯科検診、健康診断、海外保険など、一般的に渡航する際必要となる準備もできているか確認しておきましょう。
慣れない海外へ行くとなると、この他にもさまざまな疑問点や心配が出てくるのではないかと思います。気になることがあればよく調べ、留学先にも確信しておきましょう。留学経験のある先輩医師にも相談してみると良いと思います。