医師の教育資金・老後資金の作り方


医師の貯蓄について

老後や子供の教育のために資金を貯めたいと思っていても、「収入は良いのに貯蓄ができない」という悩みを持つ医師は少なくないようです。実際、医師の貯蓄額は300万円未満と言われています。そのため、今回は教育資金や老後資金のためにどの程度の貯蓄が必要になるのか、具体的にご紹介します。

教育資金や老後資金にどの程度必要か

教育費については、子供が私立の医大や歯科大に通うとなった場合には4000万近い金額が必要になります。一般的には、1億円貯めておくとよいと言われています。
年収1000万〜1500万円程度の世帯では、子供二人を医師にするのは金銭的にかなりしんどいと言われているので、計画的にマネープランを立てていったほうが良いでしょう。

老後資金については、退職のタイミングによって必要な額が違いますが、現役時代と同じ生活水準を保ちたいと考えている場合は公的年金を除外して1億円程度の老後資金が必要となると言われています。

資産運用・リスク対策

医師は高収入なゆえに、不動産投資やFXなど、さまざまな勧誘をされることもあると思います。全体傾向として、投資には消極的な医師が多いようです。「投資は初心者には難しそうで、リスクも高そう」「投資の勉強をする時間がない」といった意見もあるようです。金融機関からの勧誘も、手数料などをよく見て慎重に検討しなければ失敗につながりかねません。

リスク対策としては、医師は特に保険に加入する必要性が高い職業といえます。
医療事故による損害賠償や訴訟費用などを補償する保険、また老後の資金作りとして保険医協会の共済制度が運営する「保険医協会」に加入している医師も多くいます。保険に関しても、保険会社のいうことを鵜呑みにせず、ファイナンシャルプランナーなどの助言を求めるなどして慎重に検討すると良いでしょう。

医師は忙しいため、資産運用について調査する時間がなかったり、他人任せにしてしまったりするケースもあるようですが、将来のために資金計画はある程度の時間を割いて計画したほうが賢明です。

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