耳鼻咽頭科専門医の取得方法


耳鼻咽頭科専門医とは

一般社団法人日本耳鼻咽頭科学会認定の耳鼻咽頭科専門医を取得するためには、日本国の医師免許を持ち、日本耳鼻咽頭科学会の正会員であり、日本耳鼻咽頭科学会の認定施設で所定の期間研修を終了し、必要書類を提出後、専門医認定試験(筆記、小論文、口頭試問)を合格することで「耳鼻咽頭科専門医」となります。

耳鼻咽喉科専門医の傾向

耳鼻咽喉科専門医の受験者数は毎年200~300人程度で推移しています。平成30年に行われた認定試験では受験者数252名、合格者数203名で合格率は80.6%となっています。平成29年、28年度においても合格率は77~79%とおよそ8割が合格となっています。
また耳鼻咽頭科専門医の専門医制度は平成年28年度より日本専門医機構による新専門医制度が開始されています。現在は移行期間中で平成32年度からは日本専門医機構が認定する新基準での認定となります。認定、更新を検討される方は必ず学会ホームページ上で最新の情報をご確認ください。

受験資格

日本での医師免許を有し、連続して3年以上の間、日本耳鼻咽頭科学会の正会員である必要があります。また、日本耳鼻咽頭科学会が認可した耳鼻咽喉科専門医研修施設において、決められた研修カリキュラムに沿って臨床研修において4年以上の専門領域研修を終了しておく必要があります(そのうち3年以上は認定施設での研修でなければならない)。

受験で必要な提出書類・記録

専門医認定試験の申請に要する申請書類は、以下の書類が必要となります。

①専門医認定申請書
②履歴書
③受験票
④医師免許証写し
⑤臨床研修修了登録証
⑥専門研修施設における専門研修修了証明証
⑦研修記録簿

上記の書類を所属する地方部会長に提出する必要があります。
必要書類に関しては学会ホームページよりダウンロードも可能となっていますのでご確認ください。

受験料・更新料

専門医試験を受験する際には書類審査料として10,000円、受験料として20,000円を支払う必要があります。

試験概要

試験は2部制で2日間に渡って実施されます。
試験の内容は1日目が筆記試験、小論文で2日目が面接による口頭試問試験となっています。筆記試験関しては多肢選択式問題による100問のマークシート方式となっています。
小論文に関しては平成30年度の試験では「DNARの意味について」600字以内での記述問題が出題されています。
面接試験に関しては、専門医としての見識、人格について3名の試験官による口頭試問となっています。
学会より耳鼻咽頭科専門医認定試験問題集も発売されているので、試験に関してはそちらを参考にすることが良いと思われます。

専門医資格の更新について

専門医の認定期間は5年間で、5年毎に資格を更新する必要があります。更新の際には日本耳鼻咽頭科総会、学術講演または日本耳鼻科専門医講習会に5年間で1回以上参加していることが必要です。また現在は移行期間中の為、旧基準では学術集会出席単位が100単位以上、新基準では30単位以上(医療安全、感染対策、医療倫理は必須)となっており参加した年度によって単位数の計算が異なるためご注意ください。
更新の申請に必要な書類には

①専門医認定更新申請書(必須)
②勤務形態の自己申告書(必須)
③専門医診療実績の証明 120名(該当者のみ)
④専門医共通講習受講証明書の原本(必須)
⑤耳鼻咽頭科領域講習受講証明証(必須)
⑥学校医の委託所のコピー(該当者のみ)
⑦専門医研修マニュアル(該当者のみ)

となっており申請者は必要書類を所属地方部会長に送付します。
更新料に関しては40,800円の更新料を支払う必要があります。

学会ホームページ

一般社団法人日本耳鼻咽頭科学会

※本記事は2019年1月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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