病理専門医の取得方法


病理専門医とは

一般社団法人日本病理学会認定の病理専門医を取得するためには、学会員で日本の医師免許を持ち、病理学会の定める所定の研修プログラムを修了し、必要書類を提出後、病理専門医試験(筆記試験と面接試験)を合格した者が「病理専門医」となります。

病理専門医の傾向

2018年度の病理専門医試験の受験者数は122名で合格者は100名で合格率は82%となっています。例年受験者数は100名程度で、そのうち合格者はおよそ80名となっており、合格率に関しても80%と高い合格率で推移しています。
学会の2018年度の公表によれば現在の病理専門医数は2483名で、そのうち研修指導者が1978名と多くの専門医の方々が後進の教育に携わっています。
平成30年度より日本専門医機構による専門医養成プログラムが開始されており、資格更新ガイダンス等にも変更があるので、最新の情報は学会ホームページ上をご確認ください。

受験資格

日本での医師免許を有し、申請時に病理医学会に継続して3年以上の正学会員である必要があります。
厚生労働大臣の指定を受けた臨床研修病院における臨床研修を修了し、日本病理学会認定の研修施設において3年以上は人体病理学を実践した経験を有しておく必要があります。また人体病理業務に従事しており、死体解剖保存法による死体解剖資格を取得していることも要件に含まれています。

受験で必要な提出書類・記録

専門医認定試験に必要な提出書類は以下の
専門医試験願書
資格審査申請書
病理専門医研修手帳
病理解剖報告書の写し(30例以上)
術中迅速診断報告書の写し(50件以上)
CPC報告書の写し
人体病理学についての業績3編以上の写し
上記7点ですが、各提出物の注意事項に関しては学会ホームページ上に記載されているので一読ください。

受験料・登録料

専門医試験を受験する際には受験料として40,000円(資格審査料10,000円、試験料30,000円)を前納する必要があります。
また合格後に専門医の認定を申請するには、資格認定料として20,000円を別途納入します。
なお病理専門医合格者は自動的に病理専門医部会員になり、部費年会費6,000円を納入するようになっています。

試験概要

試験の内容は筆記試験と面接試験(口頭試問)が行われます。
筆記試験関してはⅠ型の30題の写真問題、20題の文章問題、Ⅱ型の外科病理学、病理診断を中心に60題、Ⅲ型の記述式を含む共通問題からなっています。
面接に関してはⅢ型の解答用紙を参考資料として、試験問題の理解を口頭試問により確認するといった内容になっています。

専門医資格の更新について

専門医の認定期間は5年間で、5年ごとに資格を更新する必要があります。
新専門医制度の導入に伴い、更新基準が変更、もしくは学会認定の専門医と新制度を活用といったミックスでの更新手続きも可能となっています。
更新の際には学会員であり、病理学に従事していること、診療実績などの必要書類の提出、所定の更新審査料の納付、日本病学会もしくは新専門医制度による規定の単位数を取得しておくことなどが要項に含まれています。
現在は移行措置の為、新専門医制度で更新ができない場合は猶予期間が設けられているなど、今後変更点があるのではないかと思われます。
専門医の更新に関しては学会員専用ページより確認ができるようになっていますので、検討されている方はご確認ください。

学会ホームページ

一般社団法人病理学会
※本記事は2019年2月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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