眼科専門医の取得方法


日本眼科学会専門医とは

公益財団法人日本眼科学会認定の眼科専門医とは、医師免許を持ち、日本眼科学会の認定施設で所定の期間研修を行い、必要書類を提出後、眼科学会専門医試験を合格した者が「眼科専門医」となります。
眼科専門医の活躍の場としては、眼の疾患に対する研究はもちろんですが、市民公開講座や臓器移植に関する運動など様々な分野で活躍しており、活動内容も多岐にわたります。

眼科専門医の傾向

最近の眼科医の傾向ですが、平成になって眼科を専攻する医師が増え、ここ5年間の間では
専門医試験の受験者数は300人前後で推移しています。
気になる眼科専門医の合格率ですが70~80%で推移しており、第29回の眼科専門医試験では合格率は80%を上回っています。

受験資格

専門医制度研修施設において5年以上規則に即した眼科臨床研修を修了した場合、もしくは卒後研修の2年間を含め4年以上眼科においての臨床研修を行い、計6年間以上の臨床経験を有する必要があります。
また4年以上は眼科学会の会員であり、受験時にも会員であることも条件となっています。
受験資格に関しては卒業年度、具体的には平成15年度以前に医師免許を取得した場合と、16年度以降に取得した場合で若干条件が異なるためご注意ください。

提出書類

受験に際しては以下が必要となります。
①認定試験受験願書ならびに受験票
②医師免許の写し
③研修修了証明証および研修報告書
④眼科学会員在籍証明申請書
⑤症例抄録
⑥論文1篇以上(筆頭演者としての)
⑦演者としての学会報告2報以上のプログラムもしくは抄録のコピー
を専門医認定委員会に提出しなければなりません。⑦の学会報告に関しては異なる学会での報告の場合でも、内容が同一であれば1報告として審査されるため注意が必要です。

受験料

受験料は審査料を含めて50,000円、合格した際には認定手数料として10,000の納入が必要です。また、更新登録料として毎年10,000円の年会費の納入が必要となっています。
日本専門医機構による更新の場合は、日本眼科学会とは別途で10,000円の登録料が必要となります。

試験概要

試験は2部制で2日間に渡って実施されます。試験は筆記試験と口頭試問が行われます。
筆記試験の問題に関しては多肢選択方式が採用されており、内訳としては一般問題と臨床実地問題から出題されます。筆記試験および口頭試問に関しても、内容や難易度は「眼科専門医認定試験出題基準」に準拠して出題されるようです。

専門医資格の更新について

2017年度より日本専門医機構による新制度に変更されます。
更新の期間としては5年間と変わりませんが、今までの申請書に加えて診療実績の証明や専門医共通研修(医療安全、感染対策、医療倫理)、眼科領域講習の必要単位数を取得しておかなければなりません。また5年間での必要単位数は50単位取得が条件となっています。
移行期間措置は2017年から2021年の5年間となっており、更新をお考えになる際は、ご自身がどちらの要綱を満たす必要があるか、今一度学会ホームページにてご確認ください。

学会ホームページ

公益財団法人日本眼科学会

※本記事は2018年10月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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