形成外科専門医の取得方法


日本形成外科学会専門医とは

一般社団法人日本形成外科学会認定の形成外科専門医とは、医師免許を持ち、日本形成外科学会に4年以上正学会員として在籍し、学会の認定施設で所定の期間研修を行い、必要書類を提出後、形成外科学会専門医試験を合格した者が「形成外科形成専門医」となります。
形成外科専門医の特徴としては、容姿への不足、不満や身体の欠損、変形、異常などに対して機能面だけではなく、見た目なども美しく正常に近づけることで生活の質を向上させるスペシャリストとして活躍されています。

形成外科専門医の傾向

2015年から形成外科専門医の受験者数は90~150人程度推移しています。最終的に書類審査、筆記試験、口頭試問の総合評価での合格者数は100名程度で、合格率に関しては80%台後半以上となっています。
直近の受験者数、及び合格率では、平成29年度審査の最終結果において、受験者115名のうち103名が合格しており、合格率は89.6%となっています。

受験資格

6年以上日本で医師免許を有し、4年以上形成外科学会の正学会員である必要があります。
研修に関しては臨床研修2年間の後に、学会認定の資格を有する研修施設、もしくは学会が認めた海外の施設で通算4年以上の形成外科研修を終了しておかなければなりません。
また、日本形成外科学会主催の講習会で発行される受講証を4枚以上有することも条件となっています。

提出書類

資格審査の際には

①認定申請書ならびに所定の審査料
②日本国医師免許の写し
③履歴書、及び業績(形成外科に関する論文)
④研修病院在籍証明書
⑤症例の記録
⑥日本形成外科学会主催の講習会の受講証明書4枚以上

を専門医認定委員会に提出しなければなりません。

⑤の症例の記録に関しては直接手術に関与した300症例の一覧、うち20症例の図を伴う症例記録、及び10症例の病歴要約の記録が必要です(20症例と10症例は重複不可)。また症例にはそれぞれ治療部位や基準項目などの指定が定められているため、詳細は試験年度の形成外科専門医認定審査についての公示等で確認する必要があります(第20条研修記録)。
また平成30年度より提出方法に関して「電子媒体を主にする」ことが予定されており、今後資格試験を検討されている場合は、確認が必要です。

日本形成外科専門医認定審査についての公示

受験料

受験料は50,000円(資格審査料30,000円を含む)で、合格した際には専門医としての登録料として30,000円の納入が必要です。

試験概要

試験は2部制で2日間に渡って実施されます。試験は筆記試験と口頭試問が行われます。
筆記試験の問題に関しては学会員専用ホームページ上で公開されており、準拠された内容で100問程度の多肢選択式と記述問題1問を90分で解答するようになっています。
口頭試問に関しては15~30分間の間で3名の認定医院が試問します。内容は症例報告から形成外科全般に関する一般的な質問、診断学などから出題されます。

専門医資格の更新について

現在は日本形成外科学会が専門医更新について審議していますが、2019年までの移行期間以後は日本専門医機構による更新となります。
日本専門医機構の更新では、規定の講習を受講することや学術業績により5年間で50単位上を取得する必要があります。また日本専門医機構では診療実績証明(症例一覧)、直近一年間での勤務実態の自己申告書、診療実績が必要となります。各講習の単位数やご自身がどちらのパターンの更新制度に当てはまるかは学会ホームページ上に詳細が記載されていますので、ご確認ください。

学会ホームページ

一般社団法人 日本形成外科学会ホームページ
http://jsprs.or.jp/

一般社団法人 日本形成外科学会専門医制度
http://www.jsprs.or.jp/specialist/

※本記事は2018年10月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

 【求人紹介医師ご登録フォームへ】

医師のご登録(無料) 医師の働き方情報
会社概要 お問合せ
個人情報保護方針 個人情報の取扱いについて