自分の希望の求人を探す判断材料の一つとして、地域・診療科目・勤務内容での相場を把握しておくと良いでしょう。
ここでは2018年の非常勤求人の傾向と相場についてご紹介します。
報酬の相場は科目や地域によって差はありますが、時給1万円がひとつの目安となります。
地域によっては8,000円前後の場合もあります。
科目では、訪問診療が高い傾向にあります。専門性が求められ医師が不足している整形外科、泌尿器科、婦人科、耳鼻科、眼科なども一般的に報酬が高いとされている科目です。
麻酔科医の場合は更に高く、日給10万円前後になることもあります。
求人が多いのは一般内科で、全体の7割近くを占めると言われています。一般内科では、非常勤勤務の医師に即戦力となることを求めているクリニックが多いようです。
最近は精神科や訪問診療も増えています。精神科の求人増加については、高齢化によって認知症や老人性うつ病の患者が多いこと、また若年層でうつ病や統合失調症などの患者が増えていることが関係しており、これらの病気を診療できる医師が近年求められている傾向にあります。
訪問診療の場合は、多疾患の患者も多いため、眼科、皮膚科、精神科の非常勤医も求められているそうです。
その他、募集が多くなってきているのは、整形外科や人間ドック・健診です。
特に女性の患者さんには女性医師を望む声が多く、人間ドック・健診は、育児中で時短勤務で働きたい女性医師の希望とマッチするため、採用が増えています。
外科系は他の専門科目と比較すると少なく、特に一般外科や呼吸器外科の外来は求人が少ない傾向にあるようです。
また、嘱託産業医も、志望する医師の多さに対して募集はそれほど多くないため、狭き門と言えるでしょう。
求人が少ない科目での非常勤勤務・転職を希望している方は、勤務地や業務の幅を広げて探してみると見つかることもあります。
ほんの少しエリアをずらしたり、都道府県を変えるだけでも大きく報酬が変わる地域もあるので、くまなく情報収集すると良いでしょう。
2018年は、全体として非常勤医を求める施設が多い傾向にはありますが、求人数に対して募集人数も多いので、人気の求人はすぐに枠が埋まってしまいます。
勤務開始希望時期が決まっている場合は、求人サイトの確認や、あるいは紹介会社の担当者と連絡を密にして、気になる案件を見つけ次第、まずは詳細情報を確認したり、興味がある意志を伝えると良いでしょう。
求人数は、例年1月から2月にかけて募集が集中します。
多くの選択肢からより良い求人を選びたい場合は、この時期に決定(内定)することを目指して、一歩早く情報収集をはじめ、自分のキャリアプランに合った働き方ができる施設に就職できるよう具体的に活動していくことをおすすめします。