失敗しない医師転職のポイント2 面接・退職で失敗を防ぐには?


「面接」と「退職」で失敗しないために

医師の転職活動において、面接や退職という場面で困難やトラブルが生じるケースは少なくありません。
どのようなポイントが失敗と成功の分かれ道になるのでしょうか。以下の記事では、よくある失敗例をもとに、面接や退職で重要となる点をご紹介します。

面接で失敗しないためのポイント

面接時のコミュニケーションと紹介会社の活用方法

「現在の医療業界において、最も求められる人材はコミュニケーション力が高い医師だ」と言う意見はよく耳にします。資格を多く取得していても、面接の際にコミュニケーション面で問題があると判断される医師は、なかなか転職先が決まらないようです。

面接では、「患者への対応、他の医師やスタッフとの連携が円滑にできる医師かどうか」というところをジャッジされます。面接で自己PRばかりして、一方的なコミュニケーションになってしまうと、「自分勝手な性格の医師」「チーム医療の運営能力がない」などというマイナスな印象を持たれてしまうこともあります。自身の長所を知ってもらおうという熱意が裏目に出てしまうというパターンです。熱意を伝えることはもちろん大事ですが、施設側の意見や質問をよく汲み取って答える姿勢を示すことが面接成功の鍵となります。

質問する内容に関しても、忙しさや残業時間や休暇日数など条件ばかりを質問してしまうと、施設側の印象はよくないようです。自身のやりたいことや施設に貢献できる点などはしっかりと伝え、施設の方針や理念、風土などについて聞くと良いでしょう。

しかし一方で、聞きたいことを聞けないまま進んでしまうと、入職後に「こんなはずじゃなかった!」ということになりかねません。こうした失敗を防ぐために、紹介会社を利用している場合は、紹介会社から条件面などで知りたい情報を教えてもらうと良いでしょう。また自身の実績やスキルに関しても、第三者である紹介会社から施設側に伝えてもらうことで信用が高まります。面接に関しては、医師専門の紹介会社などを上手に利用することでスムーズに事が運ぶケースが多いようです。

退職で失敗しないためのポイント

退職意向の切り出し方と慰留への対処方法

退職の意向については、自身が退職した後のことを考えて、適切なタイミングで切り出すことが重要です。正式に退職の意思を伝えるより前に、何度か転職を検討せざるを得ない状況であるということを伝えておくなどの根回しが有効な場合もあります。医局勤務の場合、いつ配置転換の検討が始まるかなども把握して、極力影響をおさえるようにしましょう。民間の病院やクリニックの場合、事務方や他の職員には内密にしておき、トップに直接申し出たほうがスムーズに退職できるケースもあるようです。

医師不足の病院やクリニックでは、激しい慰留工作が行われる場合もあります。退職の意向を切り出すタイミングと、申し出る相手はよく見極めなければなりません。誰しも円満に退職したいものですが、現実には強引に引き留めようとされて困ってしまうケースも多いです。医局勤務の医師は特に、「今辞められたら困る」「後任の医師が見つかるまで待ってほしい」「給与をもっと上げるから・・・」などと言われ、慰留されることが多いと思います。「執拗に慰留され、転職をあきらめてしまった」「慰留時に好条件を出されたので転職をやめたが、口約束を守ってもらえなかった」などという転職失敗例も実際にあります。

こうした慰留への対処方法として、まずは退職理由について「キャリア形成のため」や「現状に不満があるから」などの施設側が引き留めやすくなる理由は避けることです。周囲が口出ししにくく、角が立たない、「家庭の事情」などにしておくのが無難だと思います。「申し訳ないと思っている」「最後までできる限りのことはする」という真摯な姿勢を示すと同時に、転職への意思が固く引き止めには応じないということもしっかり示しましょう。

以上が失敗しないための医師転職のポイントです。面接や退職という場面では、ケースバイケースで臨機応変に対応しなければならないことも多いと思いますが、先に退職した先輩医師などに相談するなどして、自身の状況でベターな退職の仕方を探すと良いでしょう。

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