リウマチ専門医の取得方法


リウマチ専門医とは

一般社団法人日本リウマチ学会認定のリウマチ専門医を取得するためには、学会員で日本の医師免許を持ち、指定の基本領域の専門医資格を取得しておく必要があります。加えて一定期間以上の臨床経験と日本リウマチ学会の定める所定の研修プログラムを修了し、必要書類を提出後、リウマチ専門医試験(筆記試験)を合格した者が「リウマチ専門医」となります。

リウマチ専門医の傾向

リウマチ専門医とは「日本内科学会」、「日本小児科学会」、「日本皮膚科学会」、「日本精神化学会」、「日本外科学会」、「日本整形外科学会」、「日本産婦人科学会」、「日本耳鼻咽頭科学科」、「日本眼科学会」、「日本泌尿器科学会」、「日本脳神経外科学会」、「日本医学放射線学会」、「日本麻酔科学会」、「日本病理学会」、「日本臨床検査医学会」、「日本救急医学会」、「日本形成外科学会」、「日本リハビリテーション医学会」の各専門医および認定医のサブスペシャリティ分野としての専門医資格で、2010年度以降は基本領域の専門医資格の範囲も増えています。
また平成30年度より日本専門医機構による新専門医制度に移行されており、学会員歴、研修カリキュラムが従来の5年間から3年間へと短縮されています。
リウマチ専門医試験の合格率ですが、2018年度は83%、2017年度は81%となっており、これまでの試験の合格率も80%台前半で推移しています。

受験資格

日本での医師免許を有し、受験時にリウマチ学会の会員歴が3年以上である必要があります。上述した基本領域の学会の専門医資格を取得し、専門医制度で規定された教育施設において研修カリキュラムに従い、通算3年以上の臨床研修を修了しておく必要があります。
また、リウマチ学会規定の業績が30単位以上あることも条件となっています。

受験で必要な提出書類・記録

専門医認定試験の申請には以下の書類が必要となります。
1.専門医申請書
2.履歴書
3.日本リウマチ学会リウマチ専門研修記録
4.10症例の病歴要約
5.基本領域学会の専門医或いは認定医の資格証明
上記の書類を学会に請求し、必要事項を記載の上、定められた期間内に提出します。
なお小児科専門医位の場合は特例が適用され病歴要約は5例以上となっています。

受験料・登録料

専門医試験には審査料として10,000円、受験料として30,000円、合格後に専門医の認定を申請するには20,000円を納入することとなっています。

試験概要

試験は筆記試験で出題数は100問、制限時間は120分となっています。
専門医試験対策に関しては、日本リウマチ学会の専門医試験委員会より2年に1度「リウマチ専門医試験:例題と解説」が販売されていますので参考にするのが良いでしょう。

専門医資格の更新について

専門医の認定期間は5年間で、5年ごとに資格を更新する必要があります。
更新資格は学会員であり基本領域学会の専門医資格を有していること、5年間でリウマチ学会が規定する業績が50単位以上あること(うち1回以上はリウマチ学会出席による10単位を含む)、リウマチ性疾患20症例以上の診療実績を所定の症例報告書で提出することが条件となっており、提出書類は「資格維持申請書類」、「専門医手帳」、「症例報告書」を提出します。尚資格維持申請書類は対象者に学会より送付されるようになっており、その際に既定の更新手数料を支払うようになっています。

学会ホームページ

一般社団法人日本リウマチ学会
※本記事は2019年3月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

 【求人紹介医師ご登録フォームへ】

医師のご登録(無料) 医師の働き方情報
会社概要 お問合せ
個人情報保護方針 個人情報の取扱いについて