特定非営利活動法人日本気管食道科学会認定の気管食道科専門医を取得するには、医師免許を持ち、特定の基本領域の専門医資格を取得しておかなければなりません。
加えて学会の認定研修施設で所定の期間研修を行い、必要書類を提出後、日本気管食道科学会の専門医認定試験(筆記試験・面接試験)を合格した者が「気管食道科専門医」となります。
気管食道科専門医とは日本気管食道科学会が定める専門医資格ですが、耳鼻咽喉科専門医、外科専門医あるいは内科専門医のサブスペシャリティ分野の資格として取得が可能です。
気管食道科専門医には基本領域によって名称が異なり外科専門医であれば食道科専門医の後に「外科系」もしくは「気道系」と付け加えられます。
一方、耳鼻咽頭科専門医の場合には「咽頭系」、内科専門医の場合には「内科系」となります。
平成30年度の専門医試験の合格者数では、19名が合格しており、これまでの専門医の登録者数は1200名を超えています。
日本での医師免許を有し、申請時に継続して5年以上学会員であることが条件です。
また、基本領域の専門医資格として耳鼻咽喉科専門医、外科専門医あるいは内科専門医のいずれかを取得しておく必要があります。
さらに、基本領域の学会の研修期間を含め、学会認定施設などで所定のカリキュラムに従い通算5年以上研修をしていること、および学会評議員1名の推薦も得る必要があります。
受験するためには、学会などに参加し所定の単位数として50単位以上取得しておく必要もありますが、単位数の詳細に関しては学会ホームページ上にて確認することが可能です。
専門医認定試験の申請には以下の書類が必要となります。
申請書
研修記録簿
取得単位申告書
推薦状
基本領域の専門医証の写し
受験希望者は以上の書類を学会事務局に請求する必要があります。
専門医試験を受験するには審査料として10,000円の納付が必要です。
また、認定料として30,000 円の納付が必要で、納付後に専門医認定証をうけることになっています。
試験は筆記試験と面接試験により合否が判定されるようです。
筆記試験は多肢選択方式となっていますが、出題範囲や過去問題に関しては会員専用ページより確認する必要があります。
専門医の認定期間は5年間で、5年ごとに資格を更新する必要があります。
更新を申請できる条件は継続して学会員歴が5年以上、および学会などに参加し5年間での取得単位数が50単位を越えていることが条件です。
更新申請には「更新手続申請書」ならびに「取得単位申告書」を提出する必要があります。
更新申請には審査料、認定料として各10,000円が必要です。65歳以上の専門医の更新は条件を満たせば免除となります。
特定非営利活動法人日本気管食道科学会
http://www.kishoku.gr.jp/index.html
※本記事は2019年9月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。