超音波専門医の取得方法


超音波専門医を取得するには

公益社団法人超音波医学会認定の超音波専門医を取得するには、医師免許を持ち、5年以上の臨床経験を有することが必要です。
加えて学会が認定する研修施設で所定の期間研修を行い、必要書類を提出後、超音波専門医の専門医認定試験(筆記試験)を合格した者が「超音波専門医」となります。

超音波専門医の傾向

超音波専門医は平成2年より開始された専門医で多様な疾患や症状に対する超音波診断のスペシャリストの専門医資格です。
直近の平成30年度の専門医試験の受験者は164名で合格率は90.2%と高い合格率となっていますが、その前の平成29年度の専門医試験は受験者数100名に対し合格率は77%となっています。
平成29年度以前の年度毎の合格率の推移に関しては70~80%台で推移しており、現在は1829名の専門医が登録されています。

受験資格

日本での医師免許を有し、申請時に継続して3年以上学会員でなければなりません。
また、医師免許取得後に5年以上の臨床経験を有しておくことが必要です。
さらに、学会が指定する超音波専門医研修施設において「超音波専門医研修カリキュラム」に準じて通算3年間以上にわたり、超音波医学研修を行っていることも要件に含まれています。
他にも業績および臨床研修実績において、「筆頭者として5篇以上の超音波医学に関する学会発表あるいは学術論文を有すること」や「500例以上の超音波診療経験を有し,30例以上について手術・剖検・その他確定診断結果との対比検討を行っていること」などの基準を満たしておく必要があります。

受験で必要な提出書類・記録

専門医認定試験の申請には以下の書類が必要となります。
専門医認定試験受験申請書
業績表及びそれを証明する印刷もしくは写し
超音波診療実績
指定施設研修修了証
指導医の意見書
日本国医師免許証の写し
上記の受験申請書類に関しては学会Webサイトよりダウンロードが可能です。
また、詳細に関しても学会ホームページ上の日本超音波医学会認定超音波専門医制度規則にて確認することが可能です。

受験審査料・登録料

専門医試験を受験するには受験料として20,000円の納付が必要です。
また、認定料として20,000 円を納付することになっています。

試験概要

書類審査に通過した方が筆記試験を受けることができます。
筆記試験の試験形式は多肢選択式のマークシートで解答するようになっています。
内容は選択問題(臨床各領域)および必須問題(超音波工学の基礎・臨床超音波の基礎)で構成されています。
合格するためには、専門領域の正答率が60%以上、かつ工学基礎の正答率が50%以上が必要となっています。
試験対策としては専門医認定試験問題集(第6版)が販売されており、購入方法は学会Webサイト上に掲載されていますのでご確認ください。

専門医資格の更新について

専門医の認定期間は5年間で、5年ごとに資格を更新しなければなりません。
更新を申請するためには、申請時まで継続して本会正会員、シニア会員、名誉会員又は功労会員である必要があります。
資格更新には専門医の認定あるいは前回の更新から5年間に必要単位として100単位以上
を取得しておく必要があります。研修・業績単位は学会Webサイト上の超音波専門医資格更新実施内規で確認することが可能ですが、100単位の中に必ず日本超音波医学会学術集会に参加することで得た単位が含まれていなければならないので気を付けてください。
提出書類は「資格更新申請書」「 研修・業績単位表、及びそれを証明する別刷ないし写し」
が必要です。
また、更新を希望する際には資格更新審査料・認定料として10,000円の納付が必要です。

学会ホームページ

一般社団法人超音波専門医
https://www.jsum.or.jp/index.html
※本記事は2019年9月時点のものです。詳細は学会のホームページをご参照ください。

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