10代~20代の若手社員の「心の病」が急増

公益財団法人日本生産性本部「メンタル・ヘルス研究所」による「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査結果で10代~20代の若手社員の「心の病」が3年前に比べ急増しているという結果が出ました。

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3割りもの企業が感じる10代~20代の若手社員の心の病

全国の上場企業 2,273社を対象に2017年7月から9月にかけて実施した調査によると企業の中で心の病を抱えている社員がいるかどうかを年齢別にアンケートしたところ企業の3割が10~20代に心の病があると感じると答える結果に。

心の病の最も多い年齢層
(引用:公益財団法人 日本生産性本部)

調査を開始した2002年から比べ急増しているのがわかります。なぜ、若者の心の病が増えているのでしょうか。

新入社員に見られがちな適応障害とは

4月から新しく新入社員を迎える企業も多く、新入社員の教育やメンタルマネジメントの対応に追われる方も多いのではないでしょうか。この新入社員に見られるのが適応障害という心の病です。

新しい人事配置になれない場合や仕事内容に適応しない場合に引き起こされる適応障害は、対応が遅れてしまうと休職や離職に直結する問題となります。

新入社員の適応障害での問題は「本人に自覚がない」ケースが多いということです。本人に自覚がないため、病院への受診が遅れたり、上司への相談ができないということもあり、気づいたらうつ病を引き起こしてしまうとことがあります。

新入社員の場合、特に周りや同期と比べて仕事に対する優劣を自分の中でつけてしまうがゆえに自分が思っている能力と求められる能力との差を感じストレスが起こる場合があります。新入社員が心の病かもしれないと感じた場合どういう対応をすればよいのでしょうか。

1.本人と会社との間で意識のすり合わせを行う

会社が求めている能力、本人が感じている求められている能力とのギャップをコミュニケーションで埋める必要があります。また、会社が求める能力に足らない場合は責めるのではなくどうすれば求める能力に近づけるのかを一緒に考えて寄りそう姿勢が大切です。

2.何にストレスを感じているのかを話し合う

上記のように能力のギャップもありますが、実際は人間関係だったり、入社前に想像していた仕事の内容と違うなどズレなど要因は様々です。配置転換を検討する必要があるかもしれませんが、実際すぐに配置転換をしたからといって次の組織の中でストレスを感じず仕事ができるかどうかはわかりません。

今いる組織の中でうまく適応できないのか、配置転換をすることで解決するのかどうかを注意深く観察し検討する必要があります。

3.何をやる必要があるのかを明確に

新入社員でよくみられるのが何をすればよいのかわからずそれをストレスに感じるケースです。1の本人と会社との間で意識のすり合わせを行うにもつながりますが、ギャップを埋めるための目標をどこに置くのかを組織として定めましょう。小さな目標の達成を積み重ねていくことで本人の自信にもつながり、仕事への関心が高まるケースが多々あります。

また、目標を達成できた場合は、都度上司ができたことに気づき、褒めてあげることを忘れないようにしましょう。

4.期限を定める

目標は短期的なものから長期的なものまで立て、期限を設けるようにする必要があります。いつまでに何ができればよいのかの道筋を明示することで先の見通しがたち、本人も何をやっていけばよいかわからないという不安から解消されます。期限を設けることで会社としての対象社員に対する今後の進退も決めやすくなります。

まとめ

人材難と言われる今、採用コストをかけても人材が流出することによる損は計り知れません。また、新入社員に「仕事ができないから駄目だ」と決めつけるのではなく何が原因で仕事に躓いているのかを理解する姿勢を持つことが大切です。

注意深い観察とコミュニ―ケーションが組織力を高める大きなポイントです。

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