企業に在籍している産業医ですが、産業医をどのように探したのか存じていらっしゃらない方も多いかもしれません。
企業で健康管理に携わる立場である産業医ですが、産業医の探し方にはどういった方法があるでしょうか。
今回は産業医をお探しの方に向けて、産業医の探し方や実力派産業医の見分け方などについて触れてみたいと思います。
そろそろ産業医を選任する必要がある企業様も、新たな産業医選任を考える企業様も、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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主な
産業医の探し方5つ
産業医を選任する上で、まずは産業医を探すことが必要になりますが、産業医はどのような方法で探せば良いのでしょうか。
これから主な産業医の探し方5つについて触れてみましょう。
産業医紹介サービスの利用
産業医を探すことはなかなか大変な作業になりますが、産業医紹介サービスを利用すれば大幅な時間の削減につながります。
産業医に求めるスキルや人材などについて紹介サービスに話をしておくことで、より企業にマッチングした産業医の選任が可能になる確率も上がるでしょう。
良い点
産業医の選任を代行してくれるため、産業医を探す時間や労力を要しません。
産業医をスムーズにお探ししたい場合は、産業医紹介サービスを利用することが良いでしょう。
注意点
紹介サービス会社により取り組みは様々になるため、当たり外れがある場合があるため、紹介サービスの実力を見極めることも重要になってきます。
全国対応していない場合や、産業医のチェンジに別料金が発生するケースもあるため、事前に確認しておくことが大切かもしれません。
各医師会からの紹介
事業所所在地の都道府県医師会、群市区医師会に相談をして産業医を探す方法もあります。
医師会経由で産業医をお探しの際には、事業所のある地域の医師会に相談をしましょう。
良い点
地域の産業医を紹介してくれるため、地方に事業所を構える場合も産業医を探しやすいでしょう。
注意点
産業医探しは事業所のあり方や各地域により事情が異なっているため、日本医師会では産業医の紹介を行っていないため、事業所のある地域の医師会に依頼をしましょう。
地域産業保健センターの利用
地域産業保健センター(地域窓口)では、従業員数50人未満の事業所を対象とし、労働安全衛生法で定められた産業保健サービスの無料提供をしております。
産業保健サービスの内容としまして健康相談や職場訪問などがあります。
産業医選任が義務付けられていない事業所の場合、地域産業保健センターを活用してみてはいかがでしょうか。
良い点
産業医選任義務がない50人以下の小規模事業所が無料で利用することができ、産業医選任に必要な書類作成や提出の必要がありません。
注意点
産業医の選任が義務付けられている事業所(従業員数50人以上の事業所)は利用することができません。
社員間や知り合いのつて
社員間や知り合いを辿っていくと、思わぬ場所で産業医とのつながりがあるかもしれません。
産業医とつながりのある人がいれば依頼をする方法もありますし、知り合いの医師に産業医認定証を有する者がいれば、直接頼んでみても良いかもしれません。
良い点
産業医業務に対応してくれる医師に心当たりがあれば、すぐ依頼をすることができるでしょう。
注意点
実力派の産業医であれば良いですが、そうでなかった場合、産業医との間にしがらみや義理があるため、産業医交代が困難であるケースが多いといわれています。
健康機関での契約や紹介
健康診断実施機関に産業医を紹介してもらう方法もあります。
健康診断実施機関とは、健康診断を実施している病院や診療所になるため、産業医紹介を依頼すれば紹介してもらえる場合もあります。
良い点
健康診断実施と産業医の選任が合わせてでき、健康診断結果に所見があれば医師としての意見も同時に依頼ができるでしょう。
注意点
産業医認定証を有さない医師も多く、産業医認定証を有していても普段忙しく勤務している医師も多いため、依頼をしても産業医を紹介してもらえない場合もあるでしょう。
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産業医の実力を見極める必要がある
産業医の実力を見極めることは大切ですが、どのような部分で産業医としての実力が把握できるのでしょうか。
職場訪問を実施するか
産業医の中には産業医業務を「割の良いアルバイト」感覚で捉え、面談を適当にする以前に職場訪問を実施しない産業医も存在するといわれています。
そうなるとそもそも産業医の存在を知らない社員も多く、産業医に実力があるかどうか以前の問題となってしまうでしょう。
産業医を選任する際には、産業医としての業務に対する姿勢を見極めることが大切です。
寄り添った面談をしているか
面談をする従業員は様々な事情を抱えており、長時間労働やストレスでデリケートになっている従業員も多く存在するでしょう。
人間誰もが体調不良になれば気持ちが弱り、その分寄り添った対応をしてもらうことで安心するでしょう。
実力のある産業医は自分の立場に甘んずることなく、従業員を軽視せずに寄り添うスタンスで面談を実施するのではないでしょうか。
従業員の話に耳を傾けながら、受け入れる形の対応をすることで従業員も安心し、産業医に対する信頼感も深まっていくかもしれません。
広い視野を持っているか
従業員1人1人抱えている事情は異なり、悩みもそれぞれで、各従業員に合わせた指導や助言をしていくことが、産業医の大切な役割ともいえます。
相談をしても堂々巡りとなり解決策が見えない、見当違いな助言をされた、実行が困難な運動指導をされた、という事態になれば、従業員側の不満が発生してしまうでしょう。
産業医が偏った助言やアドバイスをしてしまうと従業員も不信に感じ、信頼も薄くなり、「産業医に相談をしても無駄」と諦めてしまうかもしれません。
従業員1人1人、労働環境や家庭環境、身体状態や精神状態、考え方や価値観が異なることを受け入れ、それぞれに沿った対応ができる産業医の存在が大切になってきます。
産業医交代は難しい?
産業医交代を希望して元々契約していた産業医を解任した場合、その14日以内に新たな産業医を選任し、必要書類を作成・提出する必要があります。
そのため産業医交代を簡単にできない企業様も多いでしょう。
同時に産業医との間にしがらみがある場合、解任を言い出しにくいのではないでしょうか。
もっとも産業医紹介サービスを介して産業医を紹介していただいた場合は、紹介サービスに相談をして産業医交代をしてもらうことが可能です。
産業医交代が可能でも、できれば最初に実力のある産業医を見極めて選任し、長く勤務してもらうことができたら理想的ですよね。
そのためにも最初の時点で、実力のある産業医を選任することが重要になってきます。
実力派産業医の見分け方
実力派産業医の見分けるために、どのようなことをすれば良いのでしょうか。
他社での選任実績を確認しておく
産業医の中には選任後に職場訪問をしたけれど、その後定期的な職場訪問を実施しない産業医も存在するといわれています。
そのような「名前だけの産業医」を選任しないためにも、他社での選任実績を確認しておくことがポイントになってきます。
実際に産業医認定証は有しているけれど、産業医としての経験がない産業医や、「名前だけの産業医」勤務をしていた産業医もいるでしょう。
ストレスチェックや長時間労働者との面談は必須化されましたが、「名前だけの産業医」を選任してしまい、必要な業務を実施しないことは大きな問題になります。
場合によっては従業員から訴えられるケースもあるでしょう。
そういった事態を招かないためにも他社での選任実績を確認しておくことが大切かもしれません。
産業医紹介サービスを介する場合は、あらかじめ選任実績を確認しておくことも良いかもしれません。
選任後の業務内容を見る
産業医の業務内容は、ざっくり見ると以下の通りになります。
職場の巡視
産業医は職場の安全管理や衛生管理のために、定期的に職場の巡視を実施する必要があります。
巡視を通じて問題点があれば、事業所側に報告をした上で改善や向上に向けた助言をしていくことが大切です。
従業員との面談
長時間労働者や過重従業員、高ストレス者やその他産業医が面談を必要と判断した従業員、産業医と面談を希望する従業員は産業医と面談をした上で助言や指導を受けていきます。
また休職者や復職希望者もまた産業医と面談をしながら、各種助言やアドバイス、復職に向けた指導などを受けていきます。
ストレスチェックの実施
2015年より年に1度のストレスチェックが義務付けられておりますが、産業医はストレスチェックの計画から実施、事後措置まで携わる必要があります。
高ストレスといった結果が出た従業員は産業医と面談をする必要があります。
健康診断結果のチェック
従業員の健康管理をする上で産業医は、従業員の健康診断結果をチェックする必要があり、所見有りと診断結果が出た従業員に対し、就業の可否の判断を出します。
健康診断結果の報告書を提出する際、産業医の記名捺印もしくは署名欄があるため、産業医による記名捺印が必要になります。
衛生委員会への参加
衛生委員会は月に1回以上の実施が義務付けられておりますが、産業医の参加は必須ではありませんが、参加できなかった場合は作成された議事録に目を通す必要があります。
産業医が衛生委員会の出席率が悪ければ当然印象も悪くなるため、実力派の産業医は衛生委員会の参加率も高く、委員会で積極的に意見を出すでしょう。
衛生委員会という場において産業医は、面談の実施状況の報告や過重労働対策などに積極的に関与することが大切になります。
衛生講和の実施
産業医は企業から必要に応じた衛生講和の実施を求められることもあります。
衛生講和は衛生委員会や社員研修といった場で実施され、産業医はテーマに合わせた内容で講和を実施します。
選任した産業医が選任後、これらの業務内容をどれだけこなしているか見ることが大切です。
選任後に1度職場訪問をしたのみで職場訪問をしない産業医や、面談や職場巡視が適当な産業医、衛生委員会に参加する気がない産業医は問題といえるでしょう。
紹介サービスとの連携をする
産業医紹介サービスを介する場合、産業医との関係性のフォローをしてもらえることが一般的です。
産業医選任前に、産業医に求めるニーズを明確に伝えた上で選任をし、その後も紹介サービスと連携することが大切です。
仮に産業医に問題が発見されたら紹介サービスに相談をすることが大切です。
必要であれば産業医の交代を実施することも可能ですし、紹介サービスによっては無償で産業医交代に対応している場合もあります。
コミュニケーションや事務能力に疑問…
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